7月末にAppeloさんの名著『マネジメント3.0』が刊行されます

今年4月からゲラ校正作業に入ったJurgen Appeloさんの名著『Management 3.0』の邦訳の翻訳者校正作業を今週終えました。邦訳は、『マネジメント3.0: 適応力の高いチームを育むための6つの視点』(以降、「マネジメント3.0本」と呼ぶ)というタイトルで7月末に丸善出版様より刊行される予定です。以下に、ご参考までに「マネジメント3.0本」の訳者あとがき(草稿)に記した、私のマネジメント3.0との出会い及び本書を翻訳するに至った経緯をまず説明し、次いで本書の刊行、プロモーション、翻訳を支援して下さった方々への謝辞を再掲します。
私は、Management 3.0の存在を2018年以前から知っていましたが、Management 3.0の3.0というネーミングにややマーケティング的な臭いを感じて、積極的に学ばずに過ごしていました。その転換点になったのが、2018年2月に大阪で開催された1日間のManagement 3.0 ワークショップ(講師はステファン・ニュースペリングさん)でした。このワークショップで私はManagement 3.0の理論のさわりを学び、理論を体験し、理解するためのいくつかのゲームや議論に参加しました。このワークショップに参加することで、私はManagement 3.0の以下のような特徴を理解することができました。

  • Management 3.0は、複雑系の科学等に基づくマネジメント理論である
  • Management 3.0では、その考え方(視点)を簡単に体験し、理解するためのゲームやプラクティスが提供されている

このワークショップで、私のManagement 3.0への興味は一気に高まりましたが、ワークショップでは複雑系の科学等に基づくマネジメント理論という部分が十分に理解できませでした。そこで、ワークショップへの参加後しばらく経ってから、本書の原書を購入して読みました。

原書を読むことで、私はManagement 3.0をより理解するとともに、Management 3.0の大ファンになりました。当時、私は、アジャイル開発のチームや組織におけるマネジメントのあり方に興味を抱いており、アジャイル開発系のイベントやトレーニングで推奨される本を読んでいました。しかし、それらの本で、私が学びたかった自己組織化したチームとマネジメントとの関係のあり方や、良い関係を築くための実践的なやり方を説明するものはありました。本書の原書は、その私が学びたかった内容を理論的に説明してくれたのです。

その後、Management 3.0 への理解をさらに深めるために2019年3月に京都で開催された2日間のManagement 3.0 ワークショップに参加しました。それで感じたことは、ワークショップはManagement 3.0の考え方を簡単に体験し、理解するうえで有効ですが、その理解をさらに深めるためには書籍が必要なのではないかということでした。

そこで、2019年に当時の同僚の兒玉督司さんとともに、大阪Management3.0読書会というコミュニティーを立ち上げて書籍を複数人で読み始めました。この活動を通じて、洋書の読書会ということで参加者は少なかったものの、途中から中原慶さんや羽飼康さんなどの日本のManagement3.0コミュニティーのメンバーも加わって下さり、以降3年間に渡り月1回の読書会を開催することができました。

この読書会の参加者の方々の熱心な活動に勇気を得て(あるいは妥当性が確認できて)、読書会を開始して1年ほど経過した時点で私は本書の刊行を目指して翻訳を開始しました。2021年には、元同僚の水野正隆さんが丸善出版様をご紹介下さり、丸善出版様が本書の刊行を決断して下さったことで本書の刊行に向けた大きなハードルを越えることができました。

本書の刊行にあたり、2018年2月の大阪でのワークショップの共同主催者だった秋元利春さんは、中原慶さんとともに本書の刊行の意義についてのインタビューにご協力下さいました。竹政昭利センター長を始めとする私の前職のオージス総研技術部ビジネスイノベーションセンターの方々は、大阪Management3.0読書会の活動とアジャイル系のイベントでの本書のプロモーションを支援して下さいました。また、大阪Management3.0読書会のメンバーである中原慶さん、羽飼康さん、樋上直樹さん、兒玉督司さんは、本書の査読にご協力下さいました。渡辺博司さん、藤満理恵さん、鹿島康由さんも、本書の査読にご協力下さいました。さらに、本書の著者であるヨーガン・アペロさんと、ステファン・ニュースペリングさんが本書の前書きを書いて下さいました。これら、本書のプロモーションと刊行を支援して下さった方々にこの場を借りて感謝申し上げます。

本書の翻訳について分かりづらい部分やご質問がございましたら、私への問い合わせフォーム(https://m3tlab.wordpress.com/contact/)にてお知らせくださるようにお願い申し上げます。ご連絡の全てにお返事を返せないかもしれませんが、ご連絡下さった情報は本書の正誤表や補足説明の作成に活用させて頂く予定です。

最後に、本書が皆様のマネジメント3.0の理解に役立つとともに、日本の企業におけるイノベーションの創出に少しでも貢献できることを祈念しております。

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